青紫色レーザーポインターの製作 完

いよいよレーザーポインターとしての完成を目指そうと思う。

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自宅にあったアルミ製のプーリーを加工することにした。

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この旋盤はだいぶ以前に父が知り合いの職人の工場で使わなくなった中古を購入したものである。 相当古いもの、戦前のもの?、だがしっかりした作りである。モーターは下に付いていて ベルトで駆動している。操作したがガタは全くない。足で電源、両手で送りと進みを行う。 いずれ自宅に持ってくる予定。私では1/10mmの精度を出すのが精一杯のようだ。 このような卓上旋盤はベンチレースと呼ばれているようだ[2009-03-31]。

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旋盤を用いて加工する。しかしチャックが付いていないので8mmの棒にネジ留めして 加工することにしたが、ボール盤で穴を空ける時に少しぶれてしまって 芯出しがうまくいかなかった。円形だったのでボール盤に留めるのが難しかった。 その結果旋盤で少しぶれてしまった。加工精度はあまり高くない。 もし手に入れることができるなら旋盤用のチャックを手に入れたいと考えている。 一応図面を引いたのであるが、最後は現物とサイズを合わせながら削った。 やはり職人とは違いがある。

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完成したパーツである。ここにLDモジュールを組み込んでみた。 後は配線するだけであるが、LEDライトハウジングの先端空間が小さいので どうしようか思案中である。ついに3月になってしまった。完成間近?

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ほぼ完成した。残りはパーツをネジ止めするなり、接着剤で接着するのみである。
PSXBOYにはじめて注文を出したのが 2008-11-22 であるので、ここまで到達するのに まるまる3ヶ月掛かった。ここで完了とする。
便宜的にアルミテープで固定して完了。

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ねじ切りをして全てをネジで固定して完成。本当は埋め込みネジにしたかったが、 2φの埋め込みネジなど自作する他はなく断念 [2009-03-08]。

調べると六角穴付き止めネジ とかいもネジ とかホーローセットとか 言うそうであるが、M2×2があり ネジのオンライン販売もしているので注文してみた。他にM4×4も一緒に注文。 送料と代引きを 含めると結構な値段になったが、秋葉原に買い物に行く時間を考えると安いかも知れない。 届いたらネジを交換するつもりである。 [2009-03-11]。
何故か測り間違えて M2×2 ではなく M2×5 にすべきであった。注文を今度は ネジの高山に出してみた。 [2009-03-14]。

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ようやく いもネジ が届いたのでネジを付け替えて完成。6角レンチ(PROMATE製・ヘックスレンチ)は 規格(M2 いもネジの穴の規格)よりも太さが大きく入らなかった。 日本製(EIGHT 製)と交換してもらいようやくネジを付け替えられた。 たとえちょっとした工具の場合も、少し高くてもやはり Made in Japan 製を選ぶべきと感じた。 太さが規格から外れるなど思いもよらなかった。 [2009-03-18]。

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ようやく 売れ残りのオキシライドを一つだけイトーヨーカドーで入手できた。値下げ品だが490円と結構な値段である。 いまだ使用していないが、楽しみである。普通のアルカリでは電池の消耗が激しくすぐに出力が落ちてしまう。単4二本では 力不足である。オキシライドはどうであろうか。 [2009-05-03]。
使用してみたが普通のアルカリとそれほど駆動時間が長くなるわけではないようである。容量が それほど大きいわけではない [2009-05-21]。青紫色のLDを駆動するにはリチウム電池でないと力不足のようである。 調べたところ、単4のリチウム電池が存在する。購入して試してみるつもりである。 [2009-05-25]
電池の消費が激しかった原因は駆動回路に常に電流が流れていたことが原因のようである。 ひどい回路を製作していたと思う。修正する予定である。 [2009-05-28]
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スイッチの位置が出力側になっていた(上)。当然入力側にしなければならない(下)。 いいわけであるが、DC-DCコンバーターが電池から直列に繋がっていたと考えていた。つまりどこを 切断しても回路がオープンになると思っていた。またLEDライトを再利用したことにも原因で回路の設計に 制約が多かった。たかがレーザーポインターの製作であるが、いろいろ問題点が発生するものである。 [2009-05-29]



諸経費・雑感・etc

最後に必要経費をまとめておこう。一番高価なものが PHR-803T Sled でこれは送料込みで 5,000円ほど、使用したLEDライト(OHM社 型番:SL-10S)がアウトレットで900円ほど、 DC-DCコンバータ(2台)が送料などを含めて1,500円ほど、CRDが10本で300円程 基板が100円程、都合8,000円程である。
私の場合にははじめに XBOX 360用HD DVDドライブを 2台(amazon で1万円ほど)購入したり、その内の 1台は分解しすでにLDは壊れた、また高出力のLDも壊したりしてSledを合計3個購入したり、今だ1個は未使用であるが、 三端子回路を製作したり寄り道をしたので結構掛かっている。 これに交通費も含めると1往復で 2,000円程掛かり、幾度か秋葉原に行ったのでそれなりに掛かってしまった。
失敗せずに一度で製作できるなら、また部品製作を自分で行うなら10,000円程で完成できる勘定になる。 部品の製作を工作所に依頼すればそれなりに金額がかかることになる。当然自作するより精密にできることには なる。 これを趣味或いは余暇と考えるならばそれほど高くはないかも知れない。

今回は青紫色レーザーポインター の製作であったが、いわゆる高出力のDVDレーザーポインターの製作も似たようなものであろう。 違いはLDの起動電流だけである。 実はDVDレーザーポインター も製作の方がはじめであって、3,000円弱の2台のDVDマルチドライブから取り出したLDを2個破壊し中断している。
二つともLDはキャップの付いていない裸のものであった。16倍速以下のDVDマルチドライブに搭載されているLDはキャップが 付いているそうである(確かめたわけではないが、秋葉でジャンクであったら購入してみようと思っている)。 一つを電池を逆接続して見事に破壊した後はLDの調達もしていない。 作るかどうかは未定である。 ドライブから取り外すよりLDそのものを海外から購入した方が 安上がりとも感じている。
それにしても日本製のLDを何故海外から購入しなければならないのか本当に 不思議である。誰かネット販売でもはじめるならそれなりの需要は存在するの ではないだろうか。 やはり理科離れでレーザーポインターを自作しようとする日本人は少ないのかもしれない。
それよりも先ずグリーンレーザーポインターの 製作の方が先になるかも知れない。これはそれほど難しくはない。すでにモジュールとして 完成していて、どれかのLEDハウジングに組み込むだけであり、電圧も3Vでよいので別に昇圧する必要もないので 自由度は高い。 或いは7,8年前に秋月で購入した635nmのLDでレーザーポインターを製作する方が先になるかも知れない。 実は2個のLDを購入してあったが、一つはすでに破壊していた。波長と出力がおかしいと思い二つを比較して 今になって発見した。多分不用意にさわり静電気か何かで壊れたのであろう。 この場合には昇圧回路が必要となる。 その時には続きを書くかも知れない。 [完]

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