青紫色レーザーポインターの製作 3

3端子を用いた定電流回路を考えてきたが、もし電流の微調節を 行わず、100(mA)程度までしか流さないなら石塚電子が販売している定電流ダイオード (CRD:current regulative diode)を用いた方が簡単だと思う。 CRDは千石や若松で販売している。現在最も大電流のものは25(mA)/1個程であるので 4個並列に繋げば100(mA)ほどにはなる筈である。 或いは15(mA)、実効的には13(mA)、のCRDを7個使用した方がコンパクトになる気もする。
試してみるとCRDを使用すると時間とともに電流が減少する。温度が上昇すると減少するから それが原因かも知れない。仕様書では最大10℃温度が上昇すると5%電流が減少することが分かるが それ以上に減少しているようにも思える。はじめ 100(mA) 有った電流が2分ほどすると 90(mA) くらいになる。 CRDをさわった限りではそれほど温度が上昇しているとも思えないが、見たとおり素子が裸ではないので 分からない。
多分原因はへたった電池だからなのではないかと気づいた。しかし新品の電池でも少し減少するので、 やはり温度上昇かも知れない。

crd01.jpg

上 15(mA):下 30(mA)のCRD。

因みに値段は 13(mA)のものは秋月で 1個30円、25(mA)のものは千石で 1個150円であった。 25mAのものは秋月でも販売を開始したようで 200円/2個 である。もしあるなら秋月の方が安いようだ。

fig25A.gif

CRDを使用した場合これでよいのか? 自信はない。

fig31.jpg

レーザーポインター用に買い溜めたLEDライト。

レーザーポインター用のハウジングとして近くのアウトレットショップ で買い溜めたLEDライトである。全てOHM社のものである。 一つを除いて中国製であり、一つだけ台湾製である(左から二つ目 型番 OLS-04)。 やはり台湾製の方が丁寧な作りであった。しかし分解は壊す他はないようである。少しずつ やっていくつもりである。一番下のものは簡単に全てのパーツに分解できる。 Ohm社のNT-5Gと言う型番のライトである。右にある太めのもの(型番 SL-10S)も分解は簡単であった。


閑 談

fig32.jpg

これはグリーンレーザーモジュールである。

上から単三アルカリ、共立と秋月のグリーンレーザーモジュール。共立の方が出力が高いようである。 或いはコリメートがしっかりできていないのかも知れない。秋月は1mW以下となっていて、共立は 5mW以下となっていた。これらを用いてグリーンレーザーポインターも製作予定。手間暇考えると それほど安くできるわけではないように思う。青紫レーザーから話題が離れてしまった。

共立モジュールは組み合わせた部品の芯出しがいい加減で少しずれている。写真からもよく見ると 分かる。これだときちんと芯出しされたモジュールには入らないではないか。


今後の課題

現在一番問題なのは電源の問題である。CRDを用いるにしろ、三端子を用いるにしろ青紫LD は起動電圧が4(V)必要であることから少なくとも9(V)の電圧が必要であるが、006Pタイプ(型番6LR61だそうだ) のアルカリでは 手持ちのLEDライトのハウジングには収納できない。 3(V)の CR123A 或いは CR2 電池を用いるとコンパクトにできるが、 昇圧しないとならない。DC-DC昇圧コンバータも製作しないとならなくなりそうである。 ますますレーザーポインターとしての製作が延びそうである。 DC-DC昇圧コンバータに関しては全く知識が無い。ネットで調べてみたが、 コイルを用いなければならないようである。大学でも専攻分野が異なり原理は分かるが 細部は勉強し直さなければならなくなった。
安直に電池の容量と値段を無視して小型のリチウム電池 2CR1/3(6V) を2本使用した12(V)でも 使用可能であるので、これで製作しようかとも思う。

DC-DCコンバータを自作するのは諦めて Strawberry Linux が販売している

LM2735 昇圧型DC-DCコンバータモジュール

を試そうと思う。小型でLEDライトに組み込めそうである。これが届いたら試し、組み込めなかったら あらためて自作を考えよう。

fig26A.gif

DC-DC コンバーターを用いた設計。

到着を持っているDC-DCコンバーターを使用した場合の起動回路図。サージ対策などはCRDにお任せした。 また電池の逆接続は絶対しないという前提である。 これで実際に組み込めるかどうかは 実物のサイズを見てみないと分からない。

到着したDC-DCコンバーターと三端子回路を接続し3Vで駆動したところdefaultのPOTの位置で 80mA以上流すことが可能でありLD発光が可能であった。出力電圧は14V程の筈である。 新品のアルカリ電池で3.2(V)が入力であり、その時測定すると出力が16(V)あった。 POT、左下の白い+の部品、で10(V)に変更した。微妙な変更はPOTが荒く難しい。

fig27B.jpg

郵便の代引きで届いたDC-DC コンバーターモジュール。
1円硬貨と一緒に。

fig28.jpg
線をハンダ付けした。2cmであるが、思ったより小さい。 因みに1円硬貨の直径が2cmである。1円硬貨の質量が1gであることは 有名である。ますます青紫レーザーポインターから話題が離れる。

fig36.jpg

分解したLEDライト。

fig35.jpg

fig34.jpg

電池ボックスにDC-DCコンバータを組み込んでみた。

LEDライトの電池ボックスにDC-DCコンバータを組み込んでみた。これで3(V)から10(V)が作り出されることになった。 単4電池3本収納だが1本の場所にDC-DCコンバータを組み込んだ。 少しプラスチックを削らなければならない。これはカッターで削った。ここまで到達するのに2ヶ月近く掛かった。 今だレーザーモジュールを組み込むには至っていない。旋盤を用いて部品を製作するつもりである。 しかし何時になったら青紫色レーザーポインターとして完成するのであろうか。

続きを見る

[戻る] inserted by FC2 system